リップル(XRP)は16日、1XRPあたり3.38ドル(約507円)の7年ぶり高値を記録した。
年初来65%上昇、過去最高値に接近
XRPの価格は年初から驚異的な上昇を続けている。1月初めには2.00ドル(約300円)程度で取引されていたが、わずか2週間で65%の上昇を記録。
2018年1月に記録した過去最高値3.40ドルまで、わずか12%に迫る水準となっている。
価格上昇を支える複数の要因
この急騰の背景には、複数の好材料が重なっている。最も注目されているのが、トランプ次期政権下での規制環境の改善期待だ。
さらに、XRP関連の上場投資信託(ETF)承認への期待も高まっており、承認された場合は数十億ドル規模の新規資金流入が見込まれている。
機関投資家の関心も高まっており、主要な仮想通貨取引所でのXRP取引量は大幅に増加している。特に、アジアの主要取引所では、24時間取引量が過去最高を更新する状況が続いている。
XRPネットワークの活況が追い風に
XRPレジャー(取引台帳)上での活動も活発化している。
特に注目されているのがミームコインの取引増加で、ARMYなどのトークンが大幅な上昇を記録している。この活況は、XRPネットワークの実用性と拡張性を示す事例として評価されている。
さらに2024年12月には、XRPレジャー上でアカウントを維持するために必要な準備金が90%削減された。
これにより、より多くの参加者がネットワークを利用しやすくなっている。この変更は、特に新興市場での利用拡大につながると期待されている。
今後の展望と注目ポイント
市場関係者の間では、新政権の具体的な政策とETF承認の行方に注目が集まっている。特に、トランプ氏が提案している米国製仮想通貨の戦略的備蓄構想は、XRPの価値をさらに高める可能性がある。
また、XRPネットワークの技術的進化も継続しており、新たな機能の追加や性能向上が計画されている。こうした基盤の強化は、長期的な価値向上につながるものとして期待されている。
機関投資家の参入拡大と相まって、XRP市場は新たな成長フェーズに入る可能性が高まっている。