
XRP(エックスアールピー)の価格は過去24時間で3%上昇し、米東部標準時の午前0時18分時点で2.12ドル(約318円)を記録した。取引量は5.8%増加し、46億8,000万ドル(約7,020億円)に達している。
今回の価格上昇は、米証券取引委員会(SEC)が、Ripple(リップル)が新たに発行したRLUSDを含む一部のステーブルコイン(価格が安定した仮想通貨)について、連邦証券法上の「証券」には該当しないとの見解を示したことが背景にある。
この発表を受けて、多くのアナリストは、リップルがステーブルコイン統合を加速させるための「青信号」と捉えており、機関投資家による採用が進む可能性があるとみている。
SECの今回の声明は、リップルに有利な一連の法的勝利の流れの中で発表されたものだ。2023年には、XRPが個人投資家との取引において証券に該当しないとする判決が出され、また、SECはリップル・ラボに対する残りの訴訟を取り下げたばかりである。
The SEC has determined that fully-reserved, liquid, dollar-backed stablecoins are not securities. Therefore blockchain transactions to mint or redeem them do not need to be registered under the Securities Act. Helpful clarity from @SECGov. pic.twitter.com/oUsq0snLaF
— David Sacks (@davidsacks47) April 4, 2025
XRP、流動性の課題が続く中で28%上昇の可能性も
XRPのチャートを分析すると、ここ3か月ほどは横ばいの動きを見せており、上下いずれにも「流動性狩り」が発生する中で、価格の整理局面にあるようだ。現在の2.12ドル(約318円)は、重要な需要ゾーン付近に位置している。
過去3か月の間に、価格が1.83〜2.12ドル(約275〜318円)の範囲を下回るとすぐに反発しており、大口投資家(いわゆる「クジラ」)による買い集めが行われている可能性がある。同様に、2.80〜3.00ドル(約420〜450円)の供給ゾーンでも似たパターンが確認されており、大口投資家が個人投資家を狙った罠を仕掛けている兆しも見られる。
相対力指数(RSI)は42.68と弱含みで、移動平均収束拡散手法(MACD)も下降基調にあることから、やや弱気の勢いが見られる。
とはいえ、過去の相場動向が繰り返され、強気派が価格を押し上げることに成功すれば、50日単純移動平均線(SMA)である2.36ドル(約354円)がレジスタンス(抵抗線)となる可能性がある。勢いが継続すれば、3.00ドル(約450円)まで上昇する見通しもあり、これは現在の価格から28%の上昇幅に相当する。
一方で、価格が下方にブレイクした場合、200日SMAの1.83ドル(約275円)まで下落する可能性がある。さらに深い調整局面に入ると、1.39ドル(約209円)や1.05ドル(約158円)までの下落もあり得る。この場合、現在の強気シナリオは無効となり、弱気相場への転換が示唆される。
SUBBD、AI駆動の暗号資産プラットフォームが7万8,000ドル(約1,170万円)を突破
XRPの価格が上昇する中、投資家の注目を集めているのが、AI技術を活用したコンテンツ制作プラットフォーム「SUBBD(サブド)」だ。同プロジェクトは現在、仮想通貨プレセールとしてSUBBDトークンの販売を実施しており、短期間で7万8,000ドル(約1,170万円)以上を調達した。
SUBBDは、8,500億円規模に達するとされるクリエイターとサブスクライバーの市場に変革をもたらすことを目指している。中央集権的な管理者を排除し、クリエイターとファンを直接つなぐ分散型の仕組みを提供するという。
同社のビジョンは明快かつ大胆であり、「中間業者を排除して、クリエイターとファンの双方に力を与える」というものだ。従来のプラットフォームでは、第三者によるマネジメントを通じて、クリエイターの収益の最大70%が手数料として引かれていたが、ファンはより深いつながりを求めている。
SUBBDは、Web3技術とAIツールを組み合わせた基盤により、AI生成によるプロフィールや音声、動画、ライブ配信などのコンテンツをクリエイターが作成できる。また、収益性も向上する。ファン側も、トークン化された体験を通じて、限定コンテンツやロイヤリティ報酬などを受け取ることが可能だ。
SUBBDは2億5,000万人規模のネットワークを保有しており、SUBBDトークンはロイヤリティ報酬やコンテンツ・サブスクリプションの割引といったプレミアム機能の利用に使われる。
全体のトークン供給量は10億枚で、そのうち10%がエアドロップ(無償配布)に割り当てられている。また、数百万枚がコミュニティやクリエイターへの報酬に使われる。投資家は、SUBBDトークンをステーキングすることで年率20%の固定リターンを得ることができる。
価格は1トークンあたり0.055075ドル(約8.3円)で、BNB、USDT、またはクレジットカードで購入可能だ。価格引き上げまで残りわずか1日強となっており、興味のある投資家は早めの購入が推奨される。
