
暗号資産プラットフォームのKraken(クラーケン)は、MasterCard(マスターカード)と提携し、既存の有力なアルトコインから新たなミームコインまでを含む暗号資産を、世界中の1億5,000万を超える加盟店で直接利用できるようにする。
この提携は、ユーザーが現金と同じように暗号資産を使って実社会の商品やサービスを購入できるようになるという点で、決済業界にとって画期的な動きとなる可能性がある。
以下では、この発表の詳細と英国における暗号資産との関係性の変化について概観し、今注目すべきアルトコインについても紹介する。
Krakenの暗号資産に対する取り組み
Krakenは、今後数週間以内に、物理カードおよびデジタルデビットカードを発行する計画を発表しており、これにより日常的な支出と暗号資産経済との接続が強化されることが期待されている。
「暗号資産は決済業界を変革しており、世界の商取引や日常的な支払いが暗号資産によって支えられる未来を思い描いている」
― Kraken共同CEO、デイビッド・リプリー氏
この動きは、300種類を超える暗号資産による国境を超えた支払いを可能にする「Crack and Pay」機能が2024年1月に導入されたことに続くものである。
MasterCardは、Krakenのユーザーがこの新しい暗号資産決済サービスのウェイトリストに登録できるリンクも公開している。
英国、暗号資産規制の強化を検討中
米国をはじめとする他の主要経済国が暗号資産規制の自由化を進めている一方で、英国はより厳格な対応をとろうとしている。
英国金融行動監視機構(FCA)は、マネーロンダリング(資金洗浄)対策を超える影響を持つ「ゲートウェイ認可制度」の策定を進めていると報じられている。
報道によると、FCAはステーブルコイン(価格が安定した暗号資産)の発行、暗号資産の貸付、取引所業務、決済サービスといった活動に対する規制を検討している。
2020年以降、義務的な登録申請を行った企業のうち、承認を受けたのは全体の14%にとどまる。この中で最新の承認事例がBlackRock(ブラックロック)である。
もっとも、今回の新規制案により、英国における暗号資産ビジネスはより困難になる可能性がある。たとえば、MasterCardが暗号資産支払い用のデビットカードを英国で展開しようとする場合、これらの規制が大きな障害となる恐れがある。これは英国特有の問題ではなく、暗号資産がグローバルな性質を持つことから、広範な影響が懸念される。
こうした背景の中、英国のデジタル経済関連6団体は、同国首相に対して、米国同様の暗号資産・デジタル資産専門チームの設置を要請する書簡を提出した。
同書簡では、ブロックチェーンと暗号資産によって、今後10年間で英国経済に736億ドル(約11兆1,400億円)相当の価値をもたらす可能性があるとし、具体的なアクションプランの策定、分野横断的な連携、十分な情報に基づく意思決定が求められている。
しかし、他国が米国型の自由化アプローチを採用する動きを見せる中で、英国も今後、外圧にさらされる可能性がある。
こうした流れの中で暗号資産の主流化が進めば、市場の回復が見込まれる。それに伴い、個人投資家にとっても将来性の高い暗号資産への投資チャンスが広がる。以下に注目すべき3つのアルトコインを紹介する。
1. BTC Bull Token(BTCBULL) – 今買うべき最有力アルトコイン
暗号資産の普及が進む中で、Bitcoin(BTC)は最も恩恵を受けると広く予想されている。
現在、BTCは50日指数移動平均(EMA)上で価格が支えられており、反転の兆しを見せているため、「キング・クリプト」への投資タイミングとして適している。
中でもBTC Bull Token(BTCBULL)は、BTCの成長と連動する形で上昇が期待されるアルトコインであり、保有者に対して実際のBTCを無料で配布する唯一のプロジェクトである。
唯一の条件は、Best WalletにBTCBULLを保有することだ。
この無料配布は、BTCが15万ドル(約2,260万円)や20万ドル(約3,020万円)といった節目を突破するたびに実施される予定である。
加えて、定期的なトークンバーン(焼却)によって供給が減少すれば、投資家の買い需要が高まり、価格上昇につながる可能性が高い。
予測によると、BTC Bull Tokenの価格は2026年末までに0.0096(約1.45円)に達する可能性があり、現在価格の0.002455(約0.37円)から約400%のリターンが期待される。
これまでに同プロジェクトは450万ドル(約6億7,800万円)以上を調達している。
2. SUBBD Token(SUBBD) – AIと暗号資産でオンラインクリエイター経済を革新
SUBBDは、850億ドル(約12兆8,000億円)規模のサブスクリプション型クリエイター市場において、革新的な役割を果たすプロジェクトである。
世界初のAI駆動型暗号資産サブスクリプションプラットフォームであり、コンテンツの制作、管理、配信を一元化することを目指している。
ネイティブトークンのSUBBDは、ファン向けにも多くの特典を提供している。
AIライブ配信、ダイレクトチャット、個別コンテンツのリクエスト機能により、ファンとクリエイターとの距離が縮まり、より密な交流が可能となる。
SUBBDの保有者には、サブスクリプション割引、ロイヤルティ報酬、新機能への早期アクセスといった特典が用意されている。
さらに、プラットフォームの運営方針に関する投票権(ガバナンス権)も付与されるため、ユーザー自身が今後の開発方針や導入すべきクリエイターを決定することが可能だ。
SUBBDは現在プレセール第1段階にあり、価格は0.055125(約8.30円)と最も安価に購入できるタイミングとなっている。
2026年末までに0.668(約101円)への上昇が予測されており、現在価格からは約1,200%の上昇が見込まれる。
3. Fartcoin(FARTCOIN) – 市場に支持される純粋なミームコイン
新たな暗号資産提携の発表や、トランプ氏による報復関税の一時停止を受けて、Fartcoin(FARTCOIN)は急速に注目を集めている。
ユーモアを前面に押し出したこのミームコインは、過去7日間で91%以上、1か月間で202%以上の価格上昇を記録している。
Fartcoinは、AIチャットボット「Truth Terminal」の提案に基づき、イーロン・マスク氏のおならジョークへの関心を背景に誕生した。
特徴的なのは、ユーザーが「おならジョーク」を投稿することで暗号資産が報酬として付与されるという仕組みだ。ばかばかしい内容ではあるが、ミームコインにおいては「楽しければ勝ち」という側面もある。
現在の取引価格は0.6983(約105円)であり、さらなる上昇の可能性がある。
英国の暗号資産ブームに乗る注目アルトコイン
新たな提携と市場開放により、暗号資産市場はさらなる成長のステージに入っている。今回紹介したプロジェクトは、今後大きく成長する可能性のある銘柄として注目される。
ただし、暗号資産市場では利益が保証されているわけではない。価格変動が激しいため、投資額は必ず「失っても構わない金額」にとどめることが重要だ。
また、本記事は投資助言を目的としたものではなく、投資判断はご自身の調査と責任のもとで行っていただきたい。
