
米メディア「Politico(ポリティコ)」の報道によると、ドナルド・トランプ前大統領に近い3人の関係者が、イーロン・マスク氏がD.O.G.E(政府効率化局)からの退任を予定していることを明かした。
これは、ホワイトハウスが以前「マスク氏は留任する」と表明していた方針を転換する可能性を示している。
本記事では、「ドージファーザー」の退任が暗号資産市場、特に時価総額トップのミームコインであるDogecoin(ドージコイン)に与える影響を分析する。また、現在注目を集めている有望なミームコインも紹介する。
マスク氏の特別政府職、任期終了へ
D.O.G.Eはマスク氏が構想した新設の政府機関だが、同氏が「特別政府職」として就いているポストには130日の任期上限があり、それを超えることは難しそうだ。
ただし、マスク氏本人はこの報道を「フェイクニュース」だと否定。ホワイトハウスのカロリン・レビット報道官もこれを支持している。
「イーロン・マスク氏とトランプ大統領はともに、Dogecoinプロジェクトにおけるマスク氏の功績が完了すれば、政府職を離れると公に述べている」
― カロリン・レビット氏(Xにて発言)
仮にマスク氏がD.O.G.Eから退いたとしても、トランプ氏による大統領令により、同機関は2026年まで活動を継続する予定である。
Dogecoinへの影響は?
マスク氏が退任した場合、その影響は退任のプロセスに左右される。スムーズな退任で関係者が一致していれば、暗号資産市場、特にDogecoinへの影響は最小限に抑えられる可能性がある。
しかし、マスク氏が退任を否定していることから、仮に退任が強行されれば混乱を招く恐れがあり、Dogecoinが大きく値を下げるリスクもある。
さらに、Dogecoinはここ最近下落傾向にあり、過去1か月で17%、上記のニュースが報道されてからは24時間で7%ほど下落している。
市場の不透明感は、2025年4月2日から発効されたトランプ氏の関税政策にも起因している。
一方、BROCCOLI、TST、SUNDOGなど一部のミームコインは上昇の兆しを見せているものの、全体としては強気相場とは言いがたい。
つまり、DOGE、SHIB、TRUMPといった主要銘柄はいずれも目立った価格上昇や時価総額の増加を見せていない。
とはいえ、「市場の不安定な状況が続けば、投資家が体制への反発としてミームコインを買い支えるのでは」という、いわばGME現象の再来を予測する声もある。
マスク氏の政治的な立場と異なり、ミームコインは今後も生き残る可能性が高い。ここでは、現在注目されている新しい3つのミームコインを紹介する。
1. BTC Bull Token(BTCBULL)– 今買うべき最有力ミームコイン
Dogecoinのような純粋なミームコインに不安を感じるなら、ビットコインに連動する設計を持つ代替トークン「BTC Bull Token(BTCBULL)」が有力候補となる。
4 Rules of BTCBULL:
1️⃣ Stack
2️⃣ Hodl
3️⃣ Burn
4️⃣ Repeat pic.twitter.com/TazlZUzqCo— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) April 3, 2025
このトークンは、保有者に対して無料でBTCを報酬として配布する唯一の暗号資産であり、そのユニークな仕組みにより現在最も注目されているプロジェクトの一つとなっている。
2025年2月中旬に始まったプレセールでは、1日足らずで100万ドル(約1億5,000万円)を調達。現在では総額490万ドル(約7億3,000万円)を超えている。
現在の販売価格は1トークンあたり0.002445ドル(約0.37円)と、まだ初期段階にある。
Best Walletに保管しているBTCBULL保有者は、ビットコイン価格が15万ドル、20万ドル、25万ドル(約2,250万円~3,750万円)に到達するごとに、BTC報酬を受け取ることができる。
さらに、BTCの節目ごとにトークンのバーン(焼却)イベントが予定されており、BTCBULLの価格上昇も期待されている。
2. Solaxy(SOLX)– 実用性を備えた新時代のミームコイン
Solaxy(SOLX)は、単なる話題先行型のミームコインとは一線を画すプロジェクトで、実用性を持ち、Solana(ソラナ)ブロックチェーンの成功を基盤としている。今後急成長が見込まれる暗号資産の一つだ。
$SOLX Engines ON! 🚀
29M Raised! 🔥https://t.co/mdaTX9aVVx pic.twitter.com/iJevYa3Www
— SOLAXY (@SOLAXYTOKEN) April 3, 2025
ソラナは従来からミームコイン開発者にとって好ましい環境だったが、2025年には新規投資家の急増により、トランザクション(取引処理)に遅延が発生している。
これを受けてSolaxyの開発チームは、ソラナのスケーラビリティ問題を解決すべく、初のレイヤー2ソリューションを構築した。SOLXはオフチェーン(ブロックチェーン外)で取引を処理することで、ソラナの負荷を軽減する。
また、従来の「1件ずつ処理」から「バッチ処理」へと移行することで、手数料を引き下げ、ミームコイン取引の活性化を図る。
現在プレセール中で、すでに2,900万ドル(約43億円)近くを調達。トークン価格は0.001682ドル(約0.26円)と、今が仕込み時といえる。
3. Tutorial(TUT)– 教育をテーマにした注目のミームプロジェクト
時にミームコインは、既存の常識を覆す存在として市場に登場する。Tutorial(TUT)はその代表例だ。
このプロジェクトは、名前の通り暗号資産に関する教育コンテンツを提供することを目的としており、AI技術を活用してDeFi(分散型金融)、ブロックチェーン、BNBチェーンなどについて学べる仕組みを構築している。
注目すべきは、TUTが3月19日と3月27日に急騰を記録した点で、市場全体が弱含みの中での上昇は異例である。
そのため、現在の価格0.02335ドル(約3.5円)は良好なエントリーポイントと考えられる。
過去数週間のパフォーマンスを見ても、ローンチからの上昇率は1,400%を超え、直近7日間だけで43%の値上がりを記録している。
最終的な見解
長年にわたり人気を誇ってきたDOGEであっても、市場の信認を失う可能性は常にある。
だからこそ、BTCBULLやSOLXのように、しっかりとしたストーリーやユーティリティを持つミームコインに注目することを推奨する。
もちろん、ミームコイン投資はリスクも高いため、投資額は余裕資金の範囲にとどめることが望ましい。
最後に、本記事は投資助言を目的としたものではない。投資を検討する際は、必ずご自身での調査・判断を行うようにしてほしい。
