Vertical Research Advisoryのパートナーであるキップ・ヘリッジ氏が、GameStop（ゲームストップ）に対し25億ドル（約3,750億円）をビットコインに投資するよう提言したことで、有望なアルトコインの動向に注目が集まっている。
ヘリッジ氏はFox Newsに出演し、GameStopのライアン・コーエンCEOに対し、保有資産50億ドル（約7,500億円）のうち少なくとも半分をビットコインに振り向けるべきだと語った。
「少なくとも25億ドルは今の段階でビットコインに投資すべきだ。コーエン氏の問題は、これを1～2年前、ビットコインが3万～5万ドルの時に実行していなかったことだ」と同氏は述べている。
なお、ヘリッジ氏がこのような提言を行うのは今回が初めてではない。2024年12月にも、同氏はマイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOのように、企業として積極的にビットコインを保有すべきだとアドバイスしていた。同社はすでに50万BTC以上を保有している。
このニュースは、Solaxy（SOLX）やBitcoin Bull Token（BTCBULL）といった新しい仮想通貨プロジェクトにとって、追い風となる可能性がある。
GameStopの大型ビットコイン投資構想、有望アルトコイン市場を刺激か
GameStopによる大規模なビットコイン投資の噂は以前から浮上していたが、ライアン・コーエン氏が13億ドル（約1,950億円）のビットコイン転換社債発行計画を発表したことで、話題が再燃した。
この発表は暗号資産市場には好材料とされたが、GameStopの株価は当日だけで約25％下落。株価は29ドル近くから21ドル台前半に急落し、投資家の不信感など複数の要因が要因とされている。
Wedbush（ウェドブッシュ）のアナリスト、マイケル・パクター氏は、GameStopの今回の投資はマイクロストラテジーのような成果を生む可能性は低いと指摘した。理由は、すでに株価が過大評価されている点にあるという。
「GameStopはすでに現金保有額の2倍以上の株価で取引されており、現金をビットコインに変えたとしても、さらなる評価拡大にはつながらないだろう」と、パクター氏は投資家向けのノートで述べている。
この発表の数日前、GameStopはビットコインを財務準備資産として採用する方針を公表しており、同社の暗号資産への本格的な姿勢が鮮明となっている。
ただし、GameStopの株価が上昇しようが下落しようが、ビットコイン市場への影響は限定的であると考えられる。暗号資産市場は独自のトレンドを持っており、個別企業の動向に左右されにくい傾向がある。
このため、2025年には注目すべきミームコインが相次いで登場する可能性がある。以下に有望な3つのプロジェクトを紹介する。
1. Solaxy（SOLX） ― ソラナネットワークの手数料削減を目指すレイヤー2プロジェクト
Solaxy（SOLX）は、Solana（ソラナ）エコシステムのレイヤー2アップグレードとして位置づけられるプロジェクトである。主に、トランザクション速度、手数料、ネットワーク混雑、取引失敗といったSolanaのインフラ課題の解決を目指している。
Solaxyは、トランザクションのバンドル処理によるスケーラビリティ向上、障害時のダウンタイム削減、混雑時でもスムーズなチェーン稼働を可能にする仕組みを導入予定である。
また、ユーザーはより低い手数料と迅速な取引確定を体感できるとされ、今後のロードマップの進行とともに、さらなる利便性の向上が見込まれる。
SOLXはミームコインとしての側面を持ちつつも、実用性のあるユーティリティトークンとしての価値も併せ持つ。現在のトークン価格は0.001678ドル（約0.25円）で、プレセールではすでに2,800万ドル（約42億円）を調達済み。
ステーキングにおける年利（APY）は144％となっており、今後の参加者増に伴い利率の低下が予想される。Solana初のレイヤー2として、2025年に注目すべきプロジェクトであることは間違いない。
2. Bitcoin Bull Token（BTCBULL） ― 長期的なビットコインエアドロップを提供
Bitcoin Bull Token（BTCBULL）は、保有者にビットコインのエアドロップを提供する新しいミームコインであり、現在最も注目されているプロジェクトの一つである。
このプロジェクトは、ビットコインが100万ドル（約1億5,000万円）を超える将来を前提に設計されており、コミュニティ全体を巻き込んで価格上昇を後押しする狙いがある。
具体的には、ビットコインが15万ドル、20万ドルに達したタイミングでのビットコインエアドロップや、25万ドル到達時の大規模なBTCBULLエアドロップが予定されている。
これらのエアドロップを受け取るには、Best Wallet（ベストウォレット）上でBTCBULLを保有している必要がある。
このように、BTCBULLは単なるミームプロジェクトではなく、「ビットコイン応援トークン」としてのユーティリティを備えている点が特徴である。
現在のプレセール調達額は420万ドル（約6億3,000万円）で、トークン価格は0.002435ドル（約0.36円）、ステーキングの年利は99％。2025年末までに0.00835ドル（約1.25円）に到達するとの価格予測もあり、今が購入の好機と言える。
3. Keyboard Cat（KEYCAT） ― 鋭いチャート上昇と高いROIに注目
Keyboard Cat（KEYCAT）は、1984年にチャーリー・シュミット氏が自身の飼い猫「Fatso（ファットソー）」をピアノ演奏風に撮影した動画に由来するミームコインである。
プロジェクト自体は現実世界でのユーティリティを持たない純粋なミームコインだが、オンラインカルチャーにおいて長年親しまれてきたこともあり、暗号資産市場では1年以上にわたり存在感を維持している。
実際、チャート上でも安定した成長が見られ、累積成長率は15.4％。特に2024年11月には、価格が0.005094ドル（約0.76円）から0.0151ドル（約2.27円）へと跳ね上がり、196％の急騰を記録した。
さらに直近24時間では38％の上昇を記録しており、現在も上昇トレンドが継続中である。
GameStopの動きが暗号資産市場全体を押し上げるか
もしライアン・コーエン氏がキップ・ヘリッジ氏の提案通り、25億ドル（あるいはそれ以上）のビットコイン購入を決断すれば、暗号資産市場全体が大きく動く可能性がある。
GameStopはすでに計画段階を超え、具体的なアクションを取り始めており、暗号資産市場の次なる強気相場（ブルラン）が現実に近づいているとの見方もある。
Solaxy（SOLX）やBitcoin Bull Token（BTCBULL）など、将来性のあるプロジェクトに注目しておくことは重要だろう。
なお、この記事は投資助言ではない。実際に投資を行う際は、必ず自身で調査（DYOR：Do Your Own Research）を行い、適切なリスク管理を行ったうえで判断するよう心がけたい。
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