
現在のETH(イーサリアム)価格チャートによると、世界最大のアルトコインは1,580ドル(約24万4,000円)〜1,640ドル(約25万3,000円)の範囲で安定して推移している。暗号資産アナリストのアリ・マルティネス氏は、SNS「X」で対称三角形の形成を報告した。これは、価格が17%上昇する可能性があるテクニカル指標だ。
近頃、イーサリアムにはあまり前向きな動きが見られず、XRPがその地位を奪うという噂も出ている。こうした中での対称三角形の形成は、注目すべきシグナルといえるだろう。
これを受けて、ETH関連の新たな仮想通貨を探す投資家が増える可能性がある。イーサリアムの成長が他の暗号資産にも波及するとの見方があるためだ。
イーサリアム価格分析──強気の材料は複数存在
マルティネス氏はXで、ETHが現在、1時間足チャートで対称三角形の中に収束していることを指摘した。これは17%の価格変動を示唆する。
チャートによれば、最近の大きな下落を経て、ETHは安定した上昇基調にあり、高値と安値の幅が狭まる「収束型」のパターンが形成されている。このような動きは、近いうちに大きな価格変動がある兆候とされている。
記事執筆時点で、ETHは約1,640ドル(約25万3,000円)で取引されており、時価総額は1,980億ドル(約30兆5,000億円)を超えている。
このパターンは、ETHが下限トレンドラインを下回らない限り継続する可能性が高い。重要な価格ラインは約1,680ドル(約25万9,000円)であり、ここを上抜けると大規模な上昇が見込まれる。
この予測は、対称三角形の高さに基づいており、約20%の上昇が可能とされる。これが実現すれば、ETHは2,000ドル(約30万8,000円)のレジスタンスを突破し、過去最高値である4,800ドル(約74万円)の再試験を目指す可能性もある。
マルティネス氏は、最も重要なサポートラインは約1,540ドル(約23万7,000円)であり、過去に82万2,000ETHが蓄積されたゾーンであると指摘する。このレベルの維持がカギとなる。
さらに同氏は、TDシーケンシャル(トム・デマーク指標)が週足チャートで買いシグナルを示しており、大きな反発の可能性を指摘している。
このように複数のテクニカル指標が一致する状況から、ETHはまもなく収束フェーズを抜ける可能性がある。
加えて、技術面でも評価は高まっている。元コア開発者のエリック・コナー氏は、イーサリアムのスマートコントラクト構造を称賛し、今後新たなプロジェクトの誕生を示唆した。
一方で、すべてが好材料というわけではない。米証券取引委員会(SEC)は、WisdomTreeFundsおよびVanEckが申請したイーサリアムおよびビットコイン現物ETFの現物払いによる作成に関する判断を先送りしている。
とはいえ、ポジティブ要素がネガティブ要素を上回っており、ETHの強気モメンタムの高まりに伴い、今こそETH関連の仮想通貨に注目すべきタイミングといえる。
ビットコイン以外で今買うべき新しい仮想通貨
ETHに対しては多くのテクニカル指標が買いシグナルを出しているが、投資を行う前にはリスクを十分に把握する必要がある。市場のボラティリティは依然として高く、規制関連のネガティブな報道が価格に影響を与える可能性がある。
そのため、ETHへの投資を検討する投資家は、新しい仮想通貨として注目される有望なICOにも目を向けるべきだ。
SUBBD
SUBBDは、コンテンツクリエイター向けに設計された分散型プラットフォームであり、AI技術を活用したユースケースが話題となっている。
OnlyFansやFanslyのような既存サービスに代わる選択肢として、より自由度の高い創作・収益化手段を提供する。
ホワイトペーパーによると、SUBBDは事務作業の自動化や収益化の効率化を実現し、クリエイターの負担を軽減する。
特に注目されているのは、AIインフルエンサーモジュールだ。これはユーザーが独自のバーチャルインフルエンサーを構築できるもので、コンテンツ制作をさらに簡素化する。この点については、暗号資産評論家のアレッサンドロ・デ・クリプト氏も「1000倍の可能性を持つトークン」と評価している。
さらに、このAI機能によりファンとクリエイター間の連携が強化され、独自のユーティリティを持つことがSUBBDの大きな特徴となっている。
今後、2,000人以上の有力クリエイターが参加予定とされ、特定のニッチ市場をターゲットにしている点でも長期的な成長が見込まれている。
BTC Bull
ETHが強気相場への期待で注目される一方、ビットコインも同様の動きを見せている。そして、そのミームコイン版として登場したのがBTC Bullである。
BTC Bullは、ビットコインの成長と連動した価値を持つミームコインであり、独自の特徴というよりも「ビットコインの強気トレンドを反映する」プロジェクトとして設計されている。
象徴的なロゴは、ビットコインのゴールドチェーンを身につけた「雄牛」で、プロジェクトの方向性をよく表している。
ビットコインが特定の価格帯に到達するごとに、トークンバーン(供給削減)やBTCのエアドロップ(配布)が行われ、長期保有を促進する仕組みとなっている。
本プロジェクトの強みは、実用性というよりもコミュニティと投機的な勢いであり、これは現在のミームコイン市場において重要な成功要因とされている。
すでに460万ドル(約7億1,000万円)以上を調達しており、近く取引所への上場が予定されている。初期段階での高いリターンを狙う投資家にとっては注目すべきトークンといえる。
Solaxy
Solaxyは、直接的にはイーサリアムと関係のないプロジェクトだが、Solanaブロックチェーン上で稼働しながら、イーサリアムのセキュリティ特性を取り入れたL2(レイヤー2)ソリューションとして注目を集めている。
クロスチェーン取引やZKロールアップ(ゼロ知識証明を用いたスケーリング技術)を活用し、Solanaネットワークの混雑問題に対する実用的な対応策を提供している。
既存エコシステムの支援は新しいコンセプトではないが、Solaxyの強みは「実際に機能している」点にある。公式サイトでは、開発の進行状況が視覚的に確認でき、現在の仮想通貨プロジェクトにおいては稀な透明性を示している。
また、ICOではすでに3,000万ドル(約46億2,000万円)以上を調達しており、2025年における最も成功したプレセールのひとつとして注目されている。
結論
イーサリアムが反発とブレイクアウトの兆しを見せる中、投資家の期待も再び高まりつつある。ただし、規制面の不確実性や地政学的リスクも依然として残っている。
こうした相場の中で、最も賢明な選択肢はICO(新規仮想通貨公開)を通じた早期投資である可能性が高い。今注目すべき仮想通貨は、実用性を伴ったトークンの中にあるかもしれない。
