
ドナルド・トランプ前米大統領による新たな関税法が2025年4月2日(水)に正式に施行され、市場に対する懸念が現実のものとなった。ビットコインは一時4%下落し、その後小幅に反発したものの、現在は83,000ドル(約1,250万円)前後で取引されており、短期的な安定は見込めない状況である。
こうした不安定な相場環境の中では、最も収益性の高いタイミングが訪れることも多く、今買うべき暗号資産への関心が急速に高まっている。
トランプ氏の関税政策、市場に大打撃
トランプ氏は、すべての輸出国に対し最低10%の関税を課すと発表。さらに、アメリカとの貿易不均衡が大きい約60カ国に対しては追加関税を実施する方針を示した。
具体的には、欧州連合(EU)には20%、日本には24%、そして過去に同氏の批判対象となってきた中国には34%の関税が課されることとなった。
この発表により市場全体が混乱し、主要トークンも軒並み下落。Ethereumは1,900ドル(約28万5,000円)の重要なサポートラインを割り込み、Solanaも120ドル(約1万8,000円)を下回った。
現在の市況下で買うべき暗号資産は?
現在の市場環境では、多くの暗号資産の取引が魅力を失っている中、注目が集まっているのがプレセール(事前販売)トークンである。市場の不安定さを逆手に取り、将来的な成長が見込めるおすすめ仮想通貨としても、これらのプレセール銘柄は有力視されている。以下は、現在注目すべきプレセール案件の一部だ。
Solaxy
Solanaの価格が120ドルを割ったことに動揺する投資家もいるかもしれないが、Solaxyのようなプロジェクトにとっては一時的な出来事に過ぎない。むしろ、こうした相場の下落は、長期的なビジョンと実用性を備えた革新的なトークンにとっては好機となる。
Solaxyは、Solana専用に構築された初のLayer 2(レイヤー2)ソリューションである。同プロジェクトの公式サイトによれば、ネットワークの混雑緩和、トランザクション処理能力の向上、スケーラビリティ(拡張性)の強化を目的としている。

Solaxyは、ロールアップ構造を採用しており、複数のトランザクションをまとめて圧縮した後にオンチェーンで確定させることで、ガス代を削減し、処理速度を高める。この仕組みにより、Solanaの成長を支えるインフラとしての役割を果たすことが期待されている。
さらに、Solaxyでは「ミーム文化(インターネット上のネタ文化)」にも注力しており、科学者をユーモラスに再解釈したミームが多数用意されている。プロジェクト名が「Solana」と「Galaxy」を掛け合わせたものという点を踏まえると、こうした銀河的なビジュアルの追加は自然な流れといえる。
CatSlap
トランプ氏の関税政策が世界経済に波紋を広げる中、暗号資産市場も再び不安定さを増している。こうした相場の荒れ模様は、ローキャップ(時価総額の低い)トークンへの投資熱を再燃させており、中でも猫をモチーフにしたミームコインが再び注目されている。
その中でも、Catslapは注目に値するプロジェクトとして頭角を現している。ミーム文化とインタラクティブ性を融合させており、単なる静的な画像や懐かしさに頼る他の猫系トークンとは一線を画している。
You can’t slap the slap originator 😹 pic.twitter.com/ByrLdSg6AN
— Catslap (@CatSlapToken) April 1, 2025
同プロジェクトの特徴は「Slap-to-Earn(スラップ・トゥ・アーン)」という仕組みにある。これは完全に新しい発想ではないが、「アクションによって稼げる」要素を取り入れている点がユニークだ。ユーザーが行う「スラップ(叩く動作)」は、季節ごとに開催される「SlapDrop」というイベントで報酬(SLAPトークン)につながる。
さらに、スラップの数に応じてトークンのバーン(供給量の削減)も実施されるため、需給バランスによりCatslapの価格上昇が期待できる。
2024年第4四半期のローンチ時には、わずか1週間で8,000%の急騰を記録した。現在は市場の動きと連動しながら落ち着きを見せているが、再度の急騰の準備は整っているといえる。
BTC Bull
トランプ氏の関税政策により市場の不確実性が増す中、再び暗号資産が「代替資産」としての注目を集めている。多くの投資家が売却を進める一方で、ビットコインは底堅さを見せており、ミーム型プロジェクトのBTC Bullは、この混乱の中でチャンスを見出そうとしている。
BTC Bullは、ビットコインの価格上昇をミームコインのコミュニティに還元することを目的としたローキャッププロジェクトである。同プロジェクトでは、トークンバーンとビットコインのエアドロップ(無料配布)を価格上昇のたびに実施する仕組みを導入している。
Burn it. Toss it. Stack sats instead. ⚔️ pic.twitter.com/t7zxIIa3Ml
— BTCBULL_TOKEN (@BTCBULL_TOKEN) April 2, 2025
プロジェクトは、ビットコインが10万ドル(約1,500万円)に達したタイミングでプレセールを開始。その後、BTC価格が2万5,000ドル(約375万円)ごとに上述の機能を段階的に展開していく計画である。
だが、今回の関税ショックにより市場が一時的に後退し、ビットコインが25万ドル(約3,750万円)に到達するにはまだ時間がかかるとの見方が広がっている。
これをネガティブに捉えれば、BTC Bullが本領を発揮するまでに時間がかかることや、ミームコインとしての存在意義を支えるには強いコミュニティが不可欠である点が挙げられる。著名アナリストのCilinix Crypto氏もこうした懸念を指摘している。
一方で、長期的な視点で見れば、ビットコインの到達に時間がかかることは、BTC Bullにとって粘り強い支持基盤を築く機会でもある。最終的にはDogecoinのような「元祖ミームコイン」と並ぶ存在へと成長する可能性も秘めている。
結論
トランプ氏による関税発表が市場を混乱させる中、多くの投資家が「今買うべき暗号資産」を求めて、代替市場への動きを加速させている。その答えの一つが、プレセールへの投資である。
プレセールは価格が比較的安価で、段階的に価値が上昇する仕組みのため、上場時点ですでに利益を得ているケースも多い。
また、これらの関税が本格的に経済に与える影響が現れるのはこれからであり、プレセール銘柄が上場時に見せる可能性のある急騰にも注目すべきだ。
